緊急手記 藤田忠男博士を悼む
髙山林太郎
アロマテラピー界の重鎮、藤田忠男博士が逝去された。私のアロマテラピーをご理解頂き、それをバックアップして下さった方のおひとりであっただけに、私の悲しみはひとしお深い。
専門の応用化学に裏打ちされた藤田先生のアロマテラピー理論には、まさに力があった。インパクトがあった。そして何よりも、真実を追求しようとする強い情熱があった。
したがってというべきか、正しいアロマテラピー界に仇なす輩(やから)から不当な攻撃をお受けになられたことが再三あった。藤田先生と私とが力を協(あわ)せることが、この業界の悪党どもにとって悪夢だったのだろう。出版社の社長・会長を含むこの連中が邪魔したせいで、私はとうとう生前の博士にお目にかかれなかった。
しかし、藤田博士のご無念の死を、私は決して無駄にはしないつもりでいる。先生のお声は、いまでも耳に残って消えない。
藤田先生に、私の命にかけてお誓い申し上げます。
博士のご遺志は、非力ではありますが、この私が、また私と志を同じうするものがひきつぎ、かならず先生が夢みられた世界の実現をめざして、力いっぱい努めてまいります。
いまはどうか、元素に戻られて、安らかにお眠り下さいますように。
昨年10月に藤田先生のセミナーを受けました。軽度の認知症を克服され、まだまだ精力的に活動されるご様子でしたので、この記事に大変驚いております。
返信削除セミナー以外のお話もぜひ聞いてみたいと思っておりましたので大変残念です。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
藤田先生は2004年度の、構造活性相関シンポジウムで、「リバスティグミンの (R), (S)-エナンチオマ-のコンホメ-ションの類似性とAChEとの結合様式の分子軌道計算による研究」という論文を発表されています。それから10年後、軌道計算のちょっとしたミスで、異次元に行ってしまわれたようです。先生らしい身の隠し方だったなあ・・・と思います。
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