ジペンテン テルピネン
2014年1月23日木曜日
精油の化学⑩ モノテルペン類
ジペンテン テルピネン
2014年1月14日火曜日
カユプテ(カヤプテ、カジュプト)| 精油類を買うときには注意して!④
2014年1月6日月曜日
精油の化学⑨ エーテル類
2013年12月24日火曜日
カモミールローマン・カモミールジャーマン| 精油を買うときには注意して!③
2013年12月17日火曜日
精油の化学⑧ エステル類
◎エステル類
・効果① ー 抗痙攣作用
② ー 鎮静作用
③ ー 強壮作用
④ ー 神経平衡回復作用
⑤ ー 不整脈正常化作用
◎特徴
精油類のなかに存在する各種のエステルは、その精油中のアルコール類の量にそれぞれ規則的に対応した分量で含有されている。ここに注意すること。
◎エステル類が豊富な精油(エッセンス)類
ローマンカモミール(Chamaemelum nobile)油
ビターオレンジ(別名ビガラディアオレンジ)(Citrus aurantium ssp. amara)エッセンス
ミカン科のこのオレンジの果皮を圧搾(熱を加えない冷搾法で)して抽出したエッセンス。各種のエステルを含んでいる。
ヘリクリスム(Helichrysum italicum serotinum)油
キク科のこの草本の花の咲いた先端部分を蒸留してとる精油(アブソリュートを抽出することもある)。この精油はエステル分としてネリルアセテートを75%も含有する。ネリルブチレートも含む。
真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)油
少なくとも40%、最高で60%ものリナリルアセテートを含む。
ヨーロッパのAFNOR規格(日本のJAS規格とJIS規格をあわせたようなもの)ではこのリナリルアセテート分が少ないと、ラバンジン油とみなされてしまう。
日本の秋田県で試験的に植えた真正ラベンダーでも60%ものリナリルアセテートを含んでいた例が報告されている。
ラバンジン(Lavandula hybrida)油
真正ラベンダー(L. angustifolia)とスパイクラベンダー(L. spica, L. latifolia)との属間交雑種で、2代めができないラベンダーの一種であるため、すべて挿し木で畑に植える。現在、フランスでは真正ラベンダーは10%ぐらいしか栽培されておらず、それよりずっと育てやすく、収油率もはるかに高いラバンジンが90%も植えられており、真正ラベンダー油の生産量は以前にくらべて、大幅に少なくなってしまった(現在、真正ラベンダーがもっとも多く植栽され、その精油の生産量も世界一なのは、ブルガリアである)。ラバンジンも何種類かあり、リナリルアセテート、ボルニルアセテート、ラバンズリルアセテート、ゲラニルアセテート(それぞれの量はシュペール、アブリアリス、グロッソなどラバンジンの種類によってかなり差異がある)を含んでいる。
ラベンダーの畑として紹介されている写真は、ほとんどがラバンジンのものである。
ピュアな真正ラベンダー油と称していながら、真正ラベンダーの精油にラバンジン油を混ぜて増量したものは、なかなかGC/MS(ガスクロマトグラフィー/マススペクトロメトリー)で検査しても見分けることは難しいため、この偽和はいちだんとタチが悪い。
◎主要なエステル類
ボルニルアセテート(酢酸ボルニルともいう。以下同様)
ゲラニルアセテート
ラバンズリルアセテート
リナリルアセテート
メンチルアセテート
ミルテニルアセテート
ネリルアセテート
テルペニルアセテート
イソブチルアンゲレート(アンゲリカ酸イソブチル)
ベンジルベンゾエート(ベンジル酸ベンジル)
シトロネリルフォルミエート(蟻酸シトロネリル)
ゲラニルフォルミエート(蟻酸ゲラニル)
メチルサリチレート(サリチル酸メチル)
2013年12月10日火曜日
Ylang ylang / Ilang ilang(イランイラン)|精油を買うときには注意して!① (50音順)
「精油の化学」は12まで続きますが、ちょうど真ん中まできたので、ここらで一休みして気分転換に、精油やエッセンスを買うときに注意しなければならないことをいつくか挙げてみました。このシリーズは50音順で書いていきます。
イランイラン(Cananga odorata)油
精油の化学⑦ ジオン類およびラクトン類
セスキテルペンラクトン類