2014年8月19日火曜日

〔コラム〕精油レシピ集を発表するにあたって

 私は、これまで、この「R林太郎語録」を通じて、日本に最初にアロマテラピーを紹介した者として、多くの「アロマテラピー」関係者が無視し、あるいは軽視してきた観点から、私がアロマテラピーをいかに日本人に伝えてきたかをできるだけ誠実に記述してきた。

 これを「暴露」だと騒ぎ立てる超低IQの、到底ホモ・サピエンスの要件を満足させているとは考えられぬ一見人間型の動物どもが存在する。イヌ・ネコは、どこまでいってもイヌ・ネコである。真実をきちんと述べることを「暴露」とほざくなら、私はこれからも真実を暴露し続けていくことを、明治のジャーナリスト黒岩涙香に倣って、おのれの使命としてみずからに課していくつもりである。
 いままで、自分がアロマテラピーを、法外な高い料金をとって生徒たちに教えてきたこの亜人間どもは、それがデタラメだったことが多くの生徒たちに知られ、自分の権威(笑わせてはいけない)が失墜してしまうので、この私を「筆者の人格を疑う」だの「いままでの筆者にたいする評価がぐんと下がってしまった」だのと、酔いどれのろれつのまわらぬタワゴトのような下らぬ感想を並べている。
 私に異論があるなら、堂々とシラフで言うがよい。冷静に常識と論理とをもって私を論破してみるがよい。幼稚園児にもあざけられるようなバカらしい愚劣なセリフをならべて恥ずかしいとも思わないのだから、この連中は「亜人間」ないし人間型の動物としか、私には彼らを形容するすべがない。
 人間が完璧な存在でないことは、私自身よく知っている。しかし、何かを記述し、とくにそれを人に教示する場合には、自分の力の及ぶ限りの努力をして、他人の説くところが真実であるか否かをを徹底的に吟味し、その真偽を能(あた)う限り調べあげなければならない。私だってまちがったことはいくどもある。
 しかし、そのつど、外国へ行ってその説を唱えた本人に直接会っておのれが十二分に納得するまでその当人に問いつめたし、さまざまな意味で信頼のおける専門家に面会して見解を求めたり、そうした人々の著書をつねに批判的に読んだりして、おのれの理解を深めてきた。自分が誤解していたことを人に伝えてしまったような場合には、土下座でもなんでもしてあやまったものだ。
 だから、私は「個人崇拝」など絶対にしない。ルネ=モーリス・ガットフォセであれ、マルグリット・モーリーであれ、ジャン・バルネ博士であれ、間違っていると思われる部分は容赦なく剔抉(てっけつ)し、批判をしていく。それが、アロマテラピーをさらに深く私自身が理解し、亜人間どもとちがって正常な知性をもってアロマテラピーを考える方がたを助けることになるのだから。
 
 ここまで20数種にわたる精油(アブソリュートも含めて)について、いま市販されている品の私なりの評価をしてきた。精油を扱う良心的な業者の方がたのご意見もじっくりうけたまわって、このままでは「アロマテラピー」がもはやテラピーたる資格を失ってしまう危機感をひしひしと覚えた。その気持ちが、どれほどの人びとに伝わっただろうか。だが、ものを考えることのできる人間ならば、断じて大勢に盲従してはならない、と私は強く強く訴えたい。
 ここで少し話を変える。私は、いま書店に並んでいるアロマテラピー関係書を手に取ってみて、それがことごとく、How to本だと思わずにはいられない。
 しかし、私は故・藤田忠男博士の表現を借りれば「焚書」にされた私の本でもこの「語録」でも、How to的態度をとらず、Why soという哲学的な観点からアロマテラピーを考えてきたつもりだ。そして、それはそれで正しいと私は思っている。
 しかし、多くの人びとから個人的に私に寄せられる意見として、世間にでまわっているコピペにコピペを重ねた無責任な精油のレシピではない、きちんと理論的に整合性のある、「人体のさまざまな反射作用を活発化させ」、「ホルモンの調整作用を強化し」、「体内の諸酵素の働きを活性化し」、「血液の状態を正常化し、調和させ」、「体液のバイオエレクトリカルな要素の均衡(これの詳細については〔アロマテラピー大全〕を参照されたい)の回復を図る」ことをめざした精油の新しいレシピを示してほしいというご意見に接して、その声にお応えするのも、アロマテラピーをご理解頂く一つの道だと考えるようになった。
 
 そこで、これから残るところあと10数種あまりの精油の解説と合わせて、随時そうしたレシピをいくつか提示させて頂くつもりでいる。
 ただし、その際に用いる精油は、以下の要件を満足するものでなければ、これらのレシピは無益なものとなってしまうと心得られたい。すなわち、
 ・その精油の原料植物が、100パーセントまちがいなく、その植物だと同定されているものであること。
 ・その原料植物が正しいやりかたで収穫されたものであること。
 ・ケモタイプを十分に考慮に入れていること。
 ・水蒸気蒸留抽出(エッセンスならば圧搾抽出)したものであること。
 ・100パーセント自然なピュアな精油であること(たとえ天然精油でも、いくつかの産地の精油を調合したものは、天然自然の精油とはいえない)。
 ・脱色処理、過酸化処理、特定の成分の人為的除去などをうけていない精油であること。
 ・搾油してからあまり時間が経過しておらず、かつ光と熱とから離れたところに保管されたものであること。
 ・およそ天然自然からかけ離れた、化学的な増量剤などを含んでいる香水用の精油は論外である。絶対に使用しないこと。
 
なお、このほか必要な事項は、その都度記述していくつもりである。
 
 レシピは、順不同に掲載させて頂く。
 はじめに、簡単な例をあげておこう。今回はここまでにしておく。
 
 ●不整脈(そのほか各種の心臓の律動異常)
  アンジェリカ(Angelica alchangelica)油
  スウィートオレンジ(Citrus aurantium var. dulce)油
  ヘリクリスム(Helichrysum italicum)油
  ラベンダー(Lavandula angustifolia var. angustifolia)油
  バジル(Ocimum basilicum)油
  ローズマリー・カンファーケモタイプ(Rosmarinus officinaris camphoriferum)油
 
 これらを両手首、両足の裏、とくに土踏まずの部分にすりこむ。
 これらの各種精油を、ホホバ油そのほかのキャリヤーオイルに5〜6%濃度に稀釈したものをそれぞれいっしょに(等量ずつ)合わせて、それを指定した箇所にすりこむ(1日に3〜4回)。この稀釈の度合い、ブレンドの仕方、トリートメントは、これに続く各レシピのすべてでおおむね同様にする。 

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